社会人デビューのこの時期だから知っておきたい実印の作成方法と登録の仕方
4月は入社式があり、社会人デビューとなる人も多いと思いますが、社会人になって持つ印鑑が実印です。
認印や銀行印は学生でも書類や宅配便受け取りの際に使用したり、アルバイトの給料振込口座を開設するために作ったりした経験がある人は多いかと思います。
しかし、実印は使用する機会が不動産取引や自動車購入並びに遺産相続など重要な取引時に使用されることが限定されているため、社会人になって初めて作成する人がほとんどだと思います。
そこで、これから社会人が多くなるこのタイミングで実印の作成方法について紹介していきたいと思います。
実印の作成
まず、実印は100円ショップ等で販売されている三文判を使うのは止めましょう。
安価で大量生産された既製品の印鑑は、複製が簡単なだけでなく、同じ印面の印鑑が他にはないとは言い切れないからです。
実印は、最初に紹介した通り重要な取引で使用する印鑑なので、悪用されると損害が非常に大きくなってしまいます。
したがって、印鑑ショップでオーダーメイドの実印を作成するようにしましょう。
オーダーメイドは高いと思っている人もいるかもしれませんが、ネットの印鑑通販ショップなら格安価格で質の高い印鑑を作成することができます。
実印で使用するにも文句なしの品質なのでおすすめです。
では、ここから実印の作成についてより細かく紹介していきたいと思います。
素材
最初に印鑑を作成する際に決めるのが素材です。
印鑑は様々な素材から作られており、三文判のようなプラスチックから、木材系や動物の角系、金属系など多岐にわたっています。
素材は自由に選んでも問題ありませんが、長く使用できるよう耐久性に優れたものが良いでしょう。
値段が手ごろな木材系の彩樺や性別問わず人気の高い黒水牛などが人気です。
また、最近は印鑑素材の王様と呼ばれている象牙に代わる高品質な素材として「チタン」も注目されており、特にスタイリッシュな印鑑を求めている若い人に定評があります。
字体
実印の場合、複製などの脅威を防ぐために重要なのが字体選びです。
印鑑の字体は様々な種類で彫ることができますが、シンプルなデザインだと簡単にコピーされてしまいます。
そこで、なるべく同じ印面を作成することが困難な、「隷書体」「吉相体」といった複雑な事態を選ぶことをおすすめします。
また、より複製が困難になるよう、実印は苗字だけでなくフルネームで作成することが一般的です。
サイズ
実印だけでなく銀行印でも認印でも細かく印鑑のサイズが規定されているわけではありません。
自治体の指定する8mm~25mm範囲内であれば、自由に自分の好きなサイズで作成することができます。
ただし、8mmだと非常に印面が小さく、25mmだと大き過ぎです。
そこで、実印を初めて作る場合でも失敗しないよう一般的なサイズが各ショップで推奨されています。
サイズに関しては、女性の場合、男性よりも少し小さめに作成する習慣があり、まとめると下記のような大きさとなります。
男性 | 16.5mm~18.0mm |
女性 | 13.5mm~15.0mm |
あくまで一般的なサイズなので、自分好みのサイズで多少前後してしまっても全然問題ありません。
実印登録の仕方
実印を作成したら、今度は住民登録を行っている市区町村の窓口に行って印鑑登録を行います。
15歳以上の人が対象となっており、身分証(免許証やパスポート)があれば即日手続きが完了し、印鑑カードを受け取ることが可能です。
なので、登録する実印の印鑑さえあれば、急に印鑑証明書が必要になった場合も当日中に入手することも不可能でありません。
ただし、役所は平日しか開いていなくて仕事が忙しくて行ってる暇がないという人もいるでしょう。
そんな場合は、代理人が印鑑登録を行うことも可能です。
方法としては、まず委任状を作成し、代理人がそれを持参して役所の窓口に行きます。
その後、本人の自宅に役所から照会書という書類が届くので、それに記入して代理人に身分証(※原本でコピーは不可)と一緒に渡して再び役所に行ってもらいます。
こうすることで、本人が直接窓口に行けなくても実印の印鑑登録を行うことは可能です。
ただし、代理人に依頼する場合は、①即日登録が不可なこと、②代理人が2度役所に行く必要があるといったデメリットがあるのでお忘れなく。
まとめ
以上、実印の作成方法ならびに登録方法について解説してきました。
印鑑登録は、役所に行けば詳しく登録のやり方を教えてくれるのでそこまで心配する必要はありません。
なので、まずは実印用の印鑑を作成しましょう。
ここでも実印の作成ポイントを紹介しましたが、もっと詳しく解説してくれているサイトがあります。
ここなら、おすすめの印材や通販ショップも触れているのでより参考になるかも。
リンクを貼っておきますので、下記より一度チェックしてみると良いでしょう。
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